地域 |
劇場名 |
電話番号 |
公開日 |
東京 |
ポレポレ東中野 |
03-3371-0088 |
2021年8月28日(土)〜11月5日(金) ※上映終了 海外映画祭受賞記念! アンコール上映決定!!2023年9月2日(土)〜9月8日(金) |
東京 |
アップリンク吉祥寺 |
0422-66-5042 |
2021年12月24日(金)〜12月30日(木) ※上映終了 |
東京 |
Morc阿佐ヶ谷 |
03-5327-3725 |
2022年6月24日(金)〜6月30日(木) ※上映終了
好評につき、 アンコール上映決定!!2023年6月9日(金)〜6月15日(木) ※上映終了
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神奈川 |
横浜シネマ・ジャック&ベティ |
045-243-9800 |
2021年10月30日(土)〜11月19日(金) ※上映終了 |
神奈川 |
あつぎのえいがかんkiki |
046-240-0600 |
2021年11月6日(土)〜11月12日(金) ※上映終了 |
千葉 |
キネマ旬報シアター |
04-7141-7238 |
2021年11月6日(土)〜11月19日(金) ※上映終了
好評につき、 アンコール上映決定!!2021年11月27日(土)〜12月3日(金) ※上映終了
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埼玉 |
川越スカラ座 |
049-223-0733 |
2022年1月29日(土)〜2月11日(金) *火曜、水曜定休日 ※上映終了 |
埼玉 |
深谷シネマ |
048-551-4592 |
2022年1月30日(日)〜2月12日(土) *火曜定休日 ※上映終了 |
群馬 |
前橋シネマハウス |
027-212-9127 |
2023年2月18日(土)〜3月3日(金) *火曜定休日 |
長野 |
長野相生座・ロキシー |
026-232-3016 |
2022年7月29日(金)〜8月11日(木) ※上映終了 |
長野 |
松本CINEMAセレクト |
0263-98-4928 |
2022年7月16日(土) ※上映終了 |
愛知 |
シネマスコーレ |
052-452-6036 |
2021年9月4日(土)〜9月17日(金) ※上映終了
好評につき、 アンコール上映決定!!2021年11月6日(土)〜11月12日(金) ※上映終了
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大阪 |
第七藝術劇場 |
06-6302-2073 |
2021年9月11日(土)〜10月8日(金) ※上映終了 |
大阪 |
シアターセブン |
06-4862-7733 |
2021年10月9日(土)〜11月5日(金) ※上映終了 |
京都 |
UPLINK京都 |
075-600-7890 |
2021年9月17日(金)〜10月5日(火) ※上映終了 |
兵庫 |
神戸アートビレッジセンター |
078-512-5500 |
2021年12月11日(土)〜12月24日(金) ※上映終了 |
広島 |
横川シネマ |
082-231-1001 |
2022年3月1日(火)〜3月10日(木) *3月4日(金)休映 ※上映終了 |
広島 |
福山駅前シネマモード |
082-231-1001 |
2022年7月22日(ジェンダー映画祭) ※上映終了 |
鳥取 |
ええがな大山 |
0858-49-3330 |
2023年3月18日(土)のみ ※上映終了 *会場:なかやま温泉 |
宮城 |
仙台チネ・ラヴィータ |
022-299-5555 |
2021年9月24日(金)〜10月7日(木) ※上映終了 |
新潟 |
シネ・ウインド |
025-243-5530 |
2021年12月11日(土)〜12月24日(金) ※上映終了 |
新潟 |
高田世界館 |
025-520-7626 |
2022年1月15日(土)〜1月28日(金) ※上映終了 |
富山 |
ほとり座 |
076-422-0821 |
2022年10月1日(土)〜10月7日(金) |
愛媛 |
シネマルナティック |
089-933-9240 |
2022年6月11日(土)〜6月17日(金) ※上映終了 |
福岡 |
KBCシネマ |
092-751-4268 |
2022年4月19日(火) ※上映終了 |
福岡 |
西南学院大学 西南コミュニティーセンター・ホール |
2021年11月13日(土) 詳細はこちら ※上映終了 |
福岡 |
北方シネマ |
080-6458-1184 (水曜を除く平日 11:00-17:00 応対) |
2022年6月10日(金) ※上映終了 |
福岡 |
小倉昭和館 |
093-551-4938 |
2022年6月11日(土) ※上映終了
好評につき、 アンコール上映決定!!2022年7月2日(土)~7月8日(金) ※上映終了
|
福岡 |
上津役シネマ |
- |
2022年6月19日(日) ※上映終了 |
熊本 |
Denkikan |
096-352-2121 |
2021年9月17日(金)〜10月14日(木) ※上映終了 |
佐賀 |
シアター・シエマ |
0952-27-5116 |
2021年12月17日(金)〜12月23日(木) ※上映終了 |
鹿児島 |
ガーデンズシネマ |
099-222-8746 |
2021年12月19日(日) ※上映終了 |
大分 |
シネマ5 |
097-536-4512 |
2022年9月18日(日)・9月21日(水) ・9月26日(月)の3日間 |
大分 |
日田リベルテ |
0973-24-7534 |
2022年8月20日(土)〜8月28日(日) ※上映終了 |
沖縄 |
シアタードーナツ |
070-5401-1072 |
2022年7月7日(木)〜8月11日(木) ※上映終了 |
北海道 |
シアターキノ |
011-231-9355 |
2022年2月11日(金) ※上映終了 |
コメント
パラレルワールドのような北朝鮮の不思議さに驚かされ、
タイムトラベルのよう な姉妹の再会に胸を突かれる。
こんなSFっぽい社会派ドキュメンタリーは見たことない。
50年以上前に妹に結ってやった三つ編み……。
国同士の思惑の前には、無力感も漂う。
ただ、その光景を前に、「自己責任」という言葉を選ばない優しさぐらいは持っていたい。
それぞれの人生がある、という当然のことを知った。
それぞれの人生が取り残されている、という知られていない事実を知った。
愛する人と築き上げるホームが持ちたかった。そんな誰だって思い描く夢。
でも誰も、それまでのホームを失うことなんて想像はしないはず。
「はしたない姉より」そんな言葉で何通もの手紙をとじていたけれど、
新しい土地で凛と生きてきたお姉さんを心から尊敬する。
生きていてくれてありがとう。
過去は決して断絶などしていない。
忘れ去られた存在である北朝鮮帰国者の日本人妻たちは、今も私たちと同じ時間に生きている。
彼女らの何気ない仕種や表情。それらが心に鋭く食いこんでくるのは、無自覚に歴史を切りすててきた私たちの意識の正当性をつよくゆさぶるからだろう。
今、「自己責任」という言葉が「自業自得」と同義で使われていないだろうか。もっと、血の通った人間の話をしよう。この映画を通して。
/フォトジャーナリスト
「あの国」への憎悪の原点を考えるために———
「あんな連中、帰ってくれた方がありがたい」。右も左もなく国策として遂行された「あの国」への帰国事業は一体何だったのか。運命に翻弄された日本人女性のその顔には深い皺が刻まれていた。家族の再会を阻む国と国との敵対関係を超えるヒューマニズムの視点を、僕らはいつから放りだしたのだろうか。
「人間は歳をとっても明日を信じ、死ぬまで明るく生きるのよ」———
こう語る中本愛子さん。その凛とした愛子さんの生き様と人生の厚みが深く刻まれた、皺が美しい。朝鮮の大切な家族を守りながら、日本の家族に伝えきれない思いを心に秘め、北朝鮮で強く生きてきた60年。日朝間の複雑な歴史に翻弄され、半世紀以上交わることのなかった姉妹の人生と記憶が、ようやく紡ぎ合っていく。
ラストの姉から妹への手紙に胸を締め付けられる。中本愛子さん、あなたは決して「はしたない姉」なんかじゃない。本当に「はしたない」のは、あなたのような人を「自己責任だ」と切り捨てる人間であり、そうした風潮をいつの間にか許してきた日本の社会である。
誰にも相談できず、すべては身内の恥として隠され続けてきた家族の歴史。しかし、これは拉致問題の影で日本政府が放置してきた日本人の人権問題であり、日朝間の人道問題なのだ。死ぬ前に「1泊、いえ2時間でいいから」という墓参の願いが切ない。日朝にまたがる肉親たち。いまだ語られぬ58年の日々。恵子さんの静かな勇気にエールを送りたい。
言葉にならない、いや、出すことを禁じられた気持ちが、表情や声のトーンとして表出し、映像に刻印され、私たち観客と共有される。
それが何よりも雄弁で、私たちの体験となり、心に突き刺さる。
(敬称略・順不同)